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軽貨物の運送業者は中継輸送に利用可能か

軽貨物の運送業者だけでなく、物流業界全体の問題として長年課題となっているのが、ドライバー不足と長時間労働です。実際に軽貨物などを含むドライバーの求人の需要は多いものの様々な要因からなかなか人が集まらないというのが現状です。特に長距離の輸送の場合は労働時間が長くなりがちなため、近年の働き方改革のための労働時間の短縮やドライバーの健康面といった観点から中継輸送といった方法が実験されています。中継輸送とは1つの輸送工程、例えば大阪から東京といった輸送を複数の工程に分けて行われる方法のことです。軽貨物の場合長距離の運送を行うことは稀ですし、現状では中継輸送に活用される可能性はあまりありません。しかし、中継輸送の中にはドライバーが交代する形式や積み替え方式といった荷物を別の車両へと積み替えて運んでいく形式など複数の方法があります。そういった際に軽貨物の運送を活用し、最終目的地となる場所から先のさらに細かい場所へと運送するといった形で軽貨物の運送を行うといったことが可能になるかもしれません。今はまだ軽貨物の運送はこういったニーズとマッチングしているとは言い難い状況ですが、将来的には軽貨物の運送がさらに働き方改革の一端を担える存在となるのかもしれません。

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